サロン研修のスタートと祖父の命日
急に自分の仕事について書きますが、私はこれまで、対人援助職の仕事をしてきました。
仕事柄、心がしんどくなっている人を多く見てきて、心のケアに携わることが多かったのですが、「体へのアプローチって、めっちゃ有効やな!」と思うことが、今年度に入っていろんな場面であったのです。
同時に、「医学的根拠って大事やけど、根拠示せないような類の大事なことって、めちゃくちゃあるな!」と思う機会も多かった。
なんかいろんなタイミングが重なって、私の中で、体を緩める、ほぐす、流れを良くする、みたいなことの重要性が、ぐんぐん上昇してきました。
そういうわけで、いろいろあって仕事量が一気に減った今年度、「本格的に体をゆるめる術を身につけたい!」と、求人情報を探した次第です。
まずは体を整える。そしたら心も少し落ち着く。そしてその上で心に向き合う。そういう流れがいいんじゃないかなぁって今思っているところです。もちろん、心のことが急を要することもあると思うけど、基本的には、です。
あともう一つ、体のケアをしたいと思った理由がありまして。
私の祖父が、昨年ガンで亡くなったのですが、闘病中足がすごく浮腫んでいて、辛そうでした。
むくみ改善のために包帯を巻いていたのですが、包帯の付け替えのときに、少しだけ足のマッサージをしてあげていました。
ガンの方に、独学でマッサージするのってリスクがあるのかもしれないけど、その時は既に余命がほんと幾ばくもなくて、日に日に衰弱していたので、
祖父が少しでも気持ち良いならやってあげたい、という思いでやっていました。
毎回、「気持ちよかったわ、足が楽になったわ、ありがとう」と言ってくれていました。
当時はそこまで思っていなかったのに、祖父が亡くなってから、その時に流れていた空気感というか、気持ち良さそうな祖父と、祖父の役に立てたと感じられた感覚などがすごく鮮明に思い出されて、
今も大切なシーンとして胸に残っています。
自分がやったことが直接誰かの喜びにつながる、押し付けや偽善的でなく純粋に役に立てたと思える心地よさが、
対人援助職としての自信を失っていたからこそ、自分の中に響いたんだなと思います。
まぁ、そんなこんなで、
「体をケアできる人になりたい!」と思ったのはいいものの、
どこも経験者優遇だったり、契約年数の縛りがきつかったりで(違う仕事もしているから、縛りがあるのはきつかった)、
業界未経験のど素人を厳しい条件をつけずに採用してくれたのが今のサロンでした。ありがたや。
で、
本日初研修。
なんと、今日は祖父の命日でもあります。
一歩踏み出す記念日と、その祖父の命日が被るなんて、なんかエモい。
サロンに行くと、「よもぎ蒸しを体験してみてください」と言われました。
研修なのに、体験させてもらえるの?!やったーーーと心の中で小躍り。
オーナーには「よもぎ蒸しって聞いたことあるけど、初体験です!」と勢いよく言ったけど、姉に話したら10年前に韓国で一緒に体験したことがあるらしい笑
よもぎ蒸しがどういうものなのかは、また別の記事にまとめるとして、
とにもかくにも!めーーーーーっちゃ気持ちよかった。
めーーーーーーーーっちゃ気持ちよかった!
ネットで調べると賛否両論あるようですが、私はとにかく気に入りました。
こんなん、もはや入浴やん!となりました。
半身浴とか、サウナとか、息苦しくなってあまり得意ではないのですが、
よもぎ蒸しはそういう息苦しさもなく、だけどいい汗かいてすっきり感は味わえる。
さらに好きな点は、蒸されている最中だけじゃなくて、終わった後もしばらく体がポカポカして気持ちいいのです。
最高かよ、となります。
他にもいろいろ教えてもらって(雑)、研修初日は無事に終了。
同じく研修中の方もいて、その方もとても穏やかで自然体で、心強い限りです。
この歳になって、新しいことを覚えていくのって、こんなに楽しいことだと思わなかった。
1歩踏み出してよかったなぁと思った日でした。
今、祖父の遺影を前にハイボールで献杯しながら、このブログを書いているところです。
祖父は家族がお酒を飲んでいるとなぜか嬉しそうにしてたんだよなぁ。